電気代を下げるなら、電力会社を変える前に「契約アンペア」を見てください【2026年9月】

電気代は契約アンペアで下がる 電気ガス

※本記事はPRを含みます。掲載情報は2026年9月時点のものです。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

電気代を下げようと思ったとき、多くの方がいきなり「電力会社の比較サイト」から入ります。もちろんそれも正解のひとつなのですが、その前に5分でできて、しかも毎月確実に効く見直しがあります。契約アンペアです。量販店で電気の相談を受けていたころ、ここを一度も見たことがないという方が本当に多くいました。この記事では、契約アンペアとは何か、下げると年いくら変わるのか、そして「下げてはいけない人」まで正直に整理します。

結論:東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bなら、基本料金は10Aごとに311円75銭です。契約アンペアを1段階(10A)下げるだけで年3,741円、2段階なら年7,482円が、使い方を変えずに下がります。

※本記事の金額は2026年9月4日時点で、東京電力エナジーパートナーの公式「料金単価表‐電灯」に掲載されている従量電灯B(東京電力エリア)の数値です。電力会社やエリアによって料金表の作りは異なるため、ご自身の契約先の料金表で必ずご確認ください。

結論:会社を変える前に、アンペアを1段階下げられないか見る

電気料金は大きく「基本料金」と「電力量料金」に分かれています。このうち基本料金は、使った量に関係なく毎月かかる固定費です。そして基本料金の金額を決めているのが契約アンペア(契約電流)です。

つまり、電気の使い方をまったく変えなくても、契約アンペアを下げれば基本料金がその分だけ確実に下がります。電力会社の乗り換えは効果が大きい代わりに比較に時間がかかりますが、アンペアの見直しは今の会社のまま、今日確認できます。順番として、こちらが先です。

契約アンペアとは?基本料金は「10Aごとに311円75銭」

契約アンペアは、その家で同時にどれだけ電気を使えるかの上限です。ブレーカーの数字(30A・40Aなど)や、検針票・電力会社のマイページで確認できます。

東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bでは、基本料金が次のように決まっています。公式の料金単価表に載っている金額をそのまま並べます。

契約アンペア 基本料金(税込・1契約) 年額(12ヶ月)
10A 311円75銭 3,741円
15A 467円63銭 5,611円
20A 623円50銭 7,482円
30A 935円25銭 11,223円
40A 1,247円00銭 14,964円
50A 1,558円75銭 18,705円
60A 1,870円50銭 22,446円

並べてみると規則性がはっきりします。10Aごとにちょうど311円75銭です。10Aが311円75銭、60Aはその6倍の1,870円50銭。つまり「1段階下げる=毎月311円75銭下がる」と覚えておけば、自分の家がどのアンペアでも計算できます。

ちなみに電力量料金(使った分)は3段階で、最初の120kWhまでが1kWhあたり29円80銭、120kWhをこえ300kWhまでが36円40銭、300kWhを超えた分が40円49銭です。使えば使うほど1kWhあたりの単価が上がる仕組みなので、節電はここに効きます。アンペアの見直しは、そことは別に基本料金へ効く、というわけです。

1段階下げると年いくら変わるか【試算】

公式の基本料金をもとに、当サイトで差額を計算しました。使い方は一切変えず、契約アンペアだけを変えた場合の比較です。

見直し 月あたり 年あたり
30A → 20A −311円75銭 −3,741円
40A → 30A −311円75銭 −3,741円
50A → 30A −623円50銭 −7,482円
60A → 40A −623円50銭 −7,482円

年3,741円は、月々で見れば大きな金額ではありません。ただしこれは一度手続きすれば、その後は何もしなくてもずっと続く削減です。節電のように毎日気をつける必要がありません。固定費の見直しが強いのは、この「一度で終わる」点にあります。

さき
さき

うち、何アンペアなんだろう…。そもそも自分で決めた記憶がないんですけど。

編集部
編集部

それが普通です。入居時に決まっていた数字のままという方がほとんどでした。分電盤(ブレーカーの箱)のいちばん左にあるスイッチに数字が書かれていることが多いですし、検針票や電力会社のマイページでも確認できます。まずは今の数字を見るところからです。

自分に必要なアンペアの決め方

「同時に使う家電」で決まる

契約アンペアは、家電の合計ではなく同時に使う家電の合計で決まります。エアコン・電子レンジ・ドライヤー・炊飯器・IHのように、消費電力が大きい家電を同じ時間帯にいくつ動かすかがポイントです。

逆に言えば、ひとり暮らしで在宅時間が短い調理はガス家族の生活時間がずれている——このような家庭は、契約アンペアが実態より大きいまま放置されているケースがあります。

下げすぎるとブレーカーが落ちる

ここは正直にお伝えします。アンペアを下げすぎると、同時に家電を使ったときにブレーカーが落ちます。冬にエアコンとドライヤーと電子レンジが重なる、といった場面で起きやすくなります。年3,741円のために毎回ブレーカーを上げに行くのでは本末転倒です。

目安として、今までブレーカーが落ちたことが一度もなく、家族構成や家電が増えていないなら1段階下げる余地があります。逆に直近1年でブレーカーが落ちた経験がある方は、下げないでください。なお手続きの方法・手数料・変更後の制約は電力会社によって扱いが異なるため、申し込む前にご自身の契約先で確認してください。

アンペアを見直しても足りないときは、会社ごと見直す

アンペアで下げられるのは基本料金の部分だけです。使用量そのものが多い家庭は、ここを直しても物足りないと感じるはずです。その場合は電力会社ごと見直す番になります。

量販店でよく驚かれたのが、電気の切り替えは工事も立ち合いも一切不要だという話でした。手続きだけで終わり、通信費と請求をまとめられて管理も楽になります。電気会社にこだわりを持っている方はほぼいらっしゃらず、東京電力のまま何も考えずに契約している、引越し時に不動産会社に言われるがまま契約した——という方が大半でした。知らないまま損をしている方が非常に多い領域です。

ただし太陽光発電やオール電化のプランをお使いの場合は注意が必要です。携帯会社の電気プランは対応していないことがあり、切り替えるとかえって電気代が上がる可能性があります。必ず現在のプラン名を確認してから検討してください。キャリア別にどの電気を選ぶべきかは電気会社の選び方比較早見表で整理しています。

さき
さき

アンペアを下げるのと、会社を乗り換えるのは、どっちを先にやればいいですか?

編集部
編集部

アンペアが先です。理由は2つあって、今の会社のまますぐ確認できることと、乗り換え先を選ぶときにも「自分に必要なアンペア」が分かっていたほうが正しく比較できるからです。順番を逆にすると、大きすぎるアンペアのまま乗り換えて、下げられたはずの基本料金を払い続けることになります。

著者の現場経験からひとこと

量販店で通信と電気の提案をしていたころ、電気の話になると多くの方が「電気って、どこも同じでしょう?」という反応でした。実際、電気そのものの品質は変わりません。変わるのは料金表の作りと、契約している条件のほうです。

そして条件のなかで、いちばん見られていないのが契約アンペアでした。入居したときに決まった数字を、その後10年見直していない。家族が減っても、家電が省エネになっても、数字はそのまま。使っていない余力に、毎月お金を払い続けている状態です。

固定費の見直しで大事なのは、派手な乗り換えより「一度直せば、あとは何もしなくていいもの」から順に潰していくことだと思っています。契約アンペアは、その典型です。まずは分電盤を見にいってください。5分で終わります。

さき
さき

下げてみて、やっぱり不便だったら戻せますか?

編集部
編集部

変更後にすぐ戻せるかどうかは、電力会社によって扱いが違います。ここは記事の情報ではなく、必ずご自身の契約先に確認してください。心配な場合は「1段階だけ下げて、いちばん電気を使う季節をまたいでみる」という進め方が安全です。

よくある質問(FAQ)

Q1. 契約アンペアはどこで確認できますか?

A. 分電盤(ブレーカーの箱)のいちばん左にあるスイッチに数字が書かれていることが多いです。ほかに検針票、電力会社のマイページでも確認できます。まずは今の数字を知るところからです。

Q2. アンペアを下げると、電気代はどれくらい下がりますか?

A. 東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bの場合、基本料金は10Aごとに311円75銭です。1段階下げると月311円75銭、年3,741円下がります。電力会社やエリアによって金額は異なります。

Q3. 節電するのとどちらが効果がありますか?

A. 効く場所が違うので比較ではなく両方です。アンペアの見直しは基本料金に、節電は電力量料金に効きます。電力量料金は使うほど単価が上がる3段階なので、使用量が多い家庭ほど節電の効果も大きくなります。

Q4. アンペアを下げたら電力会社の乗り換えはしなくていいですか?

A. 下がるのは基本料金だけなので、使用量が多い家庭は乗り換えの検討価値が残ります。順番としてはアンペアが先で、そのうえで足りなければ会社ごと見直す、という流れが無駄がありません。

まとめ

電気代を下げるなら、電力会社の比較より先に契約アンペアを確認してください。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bなら基本料金は10Aごとに311円75銭で、1段階下げるだけで年3,741円、2段階なら年7,482円が使い方を変えずに下がります。

やることは3つです。①分電盤か検針票で今のアンペアを確認する ②直近1年でブレーカーが落ちていないか思い出す ③落ちていなければ1段階下げられないか 契約先に相談するブレーカーが落ちた経験がある方は下げないでください。そのうえで使用量が多くて物足りないなら、電気そのものを見直す番です。

出典(2026年9月4日確認):料金単価表‐電灯|東京電力エナジーパートナー

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