※本記事はPRを含みます。掲載情報は2026年9月7日時点で公式情報を確認したものです。契約内容は物件・事業者によって異なるため、実際の手続き前にご自身の契約書・検針票をご確認ください。
「電力会社を変えれば電気代が下がる」と聞いても、賃貸に住んでいると「うちは大家さんが決めた電力会社だから無理では」と考えて、そこで止まってしまう方が多いです。
家電量販店で通信サービスの提案を9年間・月100〜150件担当してきた経験でも、電気の話になると「賃貸なので」と言われて終わることがよくありました。でも実際には、賃貸でも電力会社は変えられます。大家さんの許可も、原則として要りません。
なぜ賃貸でも変えられるのか
2016年4月の電力小売全面自由化で、家庭も含むすべての消費者が電力会社と料金メニューを自由に選べるようになりました。これは持ち家に限った話ではなく、賃貸に住んでいる人も同じです。
資源エネルギー庁の案内でも、賃貸住宅について「現在契約している電力会社との契約名義が本人であれば切り替えが可能」とされています。逆に言えば、判断の基準は建物の種類ではなく「電気の契約が自分の名義かどうか」です。
また、電力会社を変えるときに新しく電線を引くような工事は発生しません。ドコモでんきの公式解説でも、一般的に電力会社の変更で特別な工事が必要になることはなく、大家や管理会社に連絡することなく切り替えられると説明されています。
勝手に変えて、あとで大家さんに怒られたりしませんか?
自分の名義で契約している電気なら、変えるのは自分の権利です。設備をいじる工事も基本的にありません。ただし物件によっては特定の電力会社と契約するよう定められている場合があるので、契約書に電気の指定が書かれていないかだけ先に見ておくと安心です。
変えられない2つのケース
例外は2つだけです。どちらも「あなたが電力会社と直接契約していない」という共通点があります。
| ケース | なぜ変えられないのか |
|---|---|
| 高圧一括受電 | 建物全体で1つの契約になっている。住戸ごとに別の電力会社を選ぶ仕組みになっていない |
| 大家・管理会社が電気代を一括徴収 | 入居者が電力会社と直接契約していないため、選ぶ主体になっていない |
高圧一括受電は、建物全体で電力をまとめて購入することで単価を下げる方式です。入居者にとって不利な仕組みというわけではなく、割安になっている場合もあります。ただし個別に契約を変えることはできません。
マンションで建物全体が一括契約になっている場合は、管理組合等への確認が必要になります。
自分がどちらかを見分ける手順
ここがこの記事でいちばん実用的なところです。3つ確認すれば分かります。
| 確認するもの | 見るポイント | 変えられる場合 |
|---|---|---|
| ①電気代の請求元 | 誰に電気代を払っているか | 電力会社から直接請求が来ている |
| ②検針票・マイページ | 契約名義と「お客様番号」の有無 | 自分の名前で番号がある |
| ③賃貸契約書 | 電気の契約先が指定されていないか | 指定の記載がない |
いちばん早いのは①です。家賃と一緒に電気代を大家さんや管理会社へ払っているなら一括徴収、電力会社から自分あてに請求が来ているなら自分の契約です。
②の「お客様番号」は、そのまま申し込みにも使います。切り替えの申し込みでは、氏名・住所・電話番号に加えて現在の電力会社名とお客様番号が必要になるので、検針票か電気料金の明細を手元に置いてから始めるとスムーズです。
切り替えるときに知っておくこと
手続きは新しい電力会社に申し込むだけで、今の電力会社への解約連絡は原則不要です。ただし2点だけ確認してください。
1つはスマートメーターです。まだアナログメーターの場合、切り替えのタイミングで交換が必要になることがあります。デジタルで使用量を計測して自動送信する機器で、検針員の訪問が不要になります。
もう1つは解約金です。今の契約に契約期間の縛りがあると、途中解約で解約金がかかる場合があります。プランによって有無が変わるので、切り替え前に今の契約条件を確認してください。
引越しのときについてきた電力会社のままなんですが、変えたほうがいいですか?
入居時にそのまま使い始めた地域の電力会社、という方はとても多いです。まず自分の名義で契約できているかを検針票で確認して、できているなら比較の土俵には乗れます。スマホとのセット割がある会社なら、通信費と合わせて下げられることもあります。
スマホとセットで下げるという選び方
賃貸で電気を切り替える場合、単価の安さだけで選ぶより、今使っているスマホや光回線とのセット割で見たほうが結果的に下がりやすいと考えています。引越しの多い賃貸では、契約期間の縛りが軽いことも実務的には大事です。
SoftBank・ワイモバイルのスマホを使っているなら「おうちでんき」、ドコモのスマホなら「ドコモでんき」というように、通信側の割引とセットで比べてみてください。
著者の現場経験からひとこと
量販店で電気の相談を受けたとき、いちばん多かったのが「賃貸だから無理だと思っていた」という反応でした。実際には自分の名義で契約している方がほとんどで、確認したその場で「変えられます」と分かるケースが大半です。
逆に、本当に変えられないのは高圧一括受電の物件でした。この場合は無理に動かず、契約アンペアの見直しなど、契約先を変えなくてもできる方法へ切り替えたほうが早いです。
よくある質問(FAQ)
Q:大家さんや管理会社に連絡は必要ですか?
A:自分の名義で契約している場合、原則として連絡は不要です。特別な工事も発生しません。ただし賃貸契約書で電力会社が指定されている場合があるため、契約書の確認はしておいてください。
Q:切り替えで停電しますか?
A:電線などの設備は共通のものを使い続けるため、切り替えを理由に停電が増えることはありません。スマートメーターの交換作業がある場合も、短時間で終わります。
Q:高圧一括受電かどうかは、どこで分かりますか?
A:電気代の請求元を見るのがいちばん早いです。管理会社や大家さんからの請求になっている場合や、電力会社からの検針票が届かない場合は、一括受電か一括徴収の可能性があります。管理組合・管理会社に確認してください。
Q:退去するときに元に戻す必要はありますか?
A:メーターは建物の設備で、電力会社の契約は入居者ごとのものです。退去時は通常どおり使用停止の手続きをすれば足ります。心配な場合は退去前に管理会社へ確認しておくと確実です。
まとめ
賃貸でも電力会社は変えられます。判断の基準は建物ではなく「電気の契約が自分の名義かどうか」です。
変えられないのは高圧一括受電と大家・管理会社による一括徴収の2つだけ。どちらかは、電気代の請求元を見れば数分で分かります。自分の名義で契約できているなら、スマホや光回線とのセット割まで含めて比べてみてください。
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